しばいぬメモ ブログ

柴犬のいる暮らし、躾や世話についての日記

黒柴の里親となって一週間



2022年1月6日

関東地方にもここ数年では珍しく雪が降った。


 「カナデ、庭でオシッコしようか?」

スッと立ち上がって僕に従った。

 「ほら、雪が積もったよ」ヒョイッと身軽に地面に降り立ち、カナデはブルブルっ

と身体を振ると、僕はすかさず「ブルブル〜」と、声に出す。


  先代犬の秋田犬と暮らして気づいたのだが、犬の生理行動に合わせて、短く決まった

言葉を掛け続けると、逆に人の言葉をきっかけに犬がその行動を実行してくれる。

ジャンプしたら「ピョン」、排便の時も、用足しの傍らで、「オシッコ、オシッコ」

「ウンチ、ウンチ」と連呼する。しばらくすると、してもらいたい時にその指示に

従ってくれるようになった。

 そこで犬に合わせて、「ブルブル〜」とこちらも唱えるのである。ブルブルができると、

雨天時の散歩帰りや、シャンプー後などに部屋を濡らさずに済む。


 一通り庭で遊ばせて、「オシッコして」の声掛けに、(あ、そうだった)と、カナデは

しゃがんだ体制で排尿を済ませた。「お〜寒い寒い、カナデ、そろそろ家に入ろう。」


  雪でぬかるんだ庭を走り回ったカナデの脚は泥まみれ、さあさあ、ここで訓練の成果

の見せどころ、「カナデ、脚、拭くよ、お手して」すると、渋々ながらも前脚、後ろ脚

を拭かせてもらえた。「カナデ、エライ、エライ」たくさん褒めてから家の中へ。


 カナデさんの里親になって一週間目。居間ではかなりリラックスできるようになって

いる。この日の体重は7.7キロだった。メモ。


外出からの帰宅、脚拭き訓練



2022年1月3日

 カナデさんが我が家にやって来てから4日目。

「ジロさん、(筆者のこと)好き好き〜」とペロペロ攻撃がハンパない。

生後8カ月と言ったら人間に喩えたら思春期である。日本犬の柴犬に

しては、やたらに舐めまわすような気がするのだが、まあ、それは

親愛の感情表現と従順さを一生懸命に示しているのだから仕方ない。 

この4日間は「可愛い可愛い 。」と声に出してカナデの身体のあちこち

撫で回している。とにかく先ずは絆を深めよう。

 

 撫でるのは鼻筋からオデコ、耳の後ろから背中、背中から脇腹、脇腹

からお尻、お尻から尾にかけて。とにかく全身を触りまくって、身を

任せてくれたら、次は前脚や後ろ脚の指の間と爪、耳や尾の先端にな

ど、嫌がりそうなところも撫でてゆく。とにかく、(この人は好い人だ)

と、思ってもらわねばならない。

 なぜなら、今後の身体のケアのためにできること増やしてゆきたいからである。


カナデができる(させてもらえる)ようにする躾目標は下記の通り。


1、散歩の際に人の歩調に合わせられるようにする。

2、 四肢をおしぼりで拭かせる。

3、目の周りを拭かせてもらえる。

4、シャンプーをさせる。

5、歯磨きをさせる。

6、爪切りをさせる。

7、耳掃除をさせる。

8、肛門腺を絞らせる。

9、獣医を怖がらない、むしろ好きになる。


柴犬は、日本犬の頑固さと、自立心の強さに加えて、臆病なところがあるので

上記の目標を満たせるようになるには、なかなかにハードルが高そうですが、

これから工夫して躾を頑張りたいな。それにはどれだけ僕がカナデさんの信頼

を得られるかにかかっている。


  この4日間で散歩の引っ張りグセはだいぶ収まってきた。

外出先から帰宅して、家の中に入れる際に玄関のタタキで脚拭く訓練を同時に

始めている。初日は(イヤイヤ、脚掴むな!)であったが、4日で自分で前脚を上げ

たり、後ろ脚を上げるようになり、脚拭きは順調に習慣化できそうだ。

「 カナデ、エライ、エライ、お利口だ。」 褒めまくって撫で回わす。

君は流石は柴犬だ、賢いぞ。

リードの引っ張りグセの矯正訓練



 2022年1月1日

カナデさんのご実家では、柴犬3頭の多頭飼いであった。

 元飼い主さんは首への負担がカワイソウと、首のカラーにリードを繋げずに背面の

ハーネスのリングにリードを繋げて散歩していたので、カナデはヒトの歩行速度に

合わせて散歩をする習慣が身についていなかった。散歩に出ようと家を出れば、犬ゾ

リ状態になって前に出てリードが常にピンと張ってしまう。これでは下り階段や雪混

じりの滑りやすい路面ではリードを持つ人が転倒しかねないし、車やバイクと犬の

接触事故になりかねない。

 先代犬であった秋田犬の牡は、もの凄いパワーを持っていた。引っ張りグセがあっては危険極まりない。なので仔犬の時から念入りに「ツイテ」の訓練をしてきた経験がある。


 そこで、カナデさんへの躾としてヒトについて歩けるように訓練を開始した。

まずは、散歩の装備から。首の太さに合った皮製のカーラーを新調する。


 カラーだけだと犬が後ろに後退すると、首からすっぽり抜けてしまう事がるので、

ハーネスにはリール式のロングリードを短く巻いた状態にして僕の腰ベルトに括り

つけた。首のカラーには通常のリードを繋げて、二本体制。リードはごく短く持っ

て、ヒトの足先から大幅に前に出ようとしたら、リードをクイッと引いて飛び出し

制止する。

 並んで歩けた時はリードを弛めて首への負担が無い方が楽で楽しく歩ける、という

ことを理解してもらう。柴犬のカナデは賢くて、散歩コースの復路では、だいぶ、

上手に歩けるようになってきた。「ジョウズだねえ  。」と褒めると、ワーイと嬉しく

なって

前に出てしまうところがある。

 さあて、カナデさんは、どれくらいの期間で「ツイテ」の散歩が習得できるかな。