出た〜、デイダラボッチか。
2024年2月9日
朝散歩は苔の広がる公園に行く。
枝を拾っては走り回るカナデ。
(ほら〜、アタシ、速いでしょ)
(みてみて〜)
ただ、走る回るのではなく、必ず何かを咥えて走って見せる。ある程度の長さと重みがある方が負荷がかかってやり甲斐あるらしい。
自主訓練なのだろうか。
そして、最終的には齧ってぶっ壊すのがカナデのルーティーン。気が済むまでどうぞやってちょうだい。
2024年2月12日
休日の午後散歩。
せっかく梅が見頃だからなんとか画角に収めたいぞ。
カナデの下から超ローアングルで撮ってみるかな。
あれ、顔が入りきれん。
これはどうだろ。
これじゃあゴジラの出現か。
もう少し、何とかならないかな。
と、その時、
なんじゃこりゃ。
空にデイダラボッチの手が写り込んだという、摩訶不思議。
怪奇現象に驚いて、梅の撮影は諦めて終了。
南の浜へと向かうことにする。
(ハア、気持ちいね)
浜へと着いてみれば旗日だから夕陽を眺める人がたくさんいた。
(イヌ友は来ないかなあ)
お、向こうから四国犬のようなイヌが来た。
よく見ると飼い主さんは知り合いだ。
その飼い主さんは以前には甲斐犬と赤柴と暮らしていてウチの先代犬、秋田犬の天鵬ともとても仲良しだった。どうやら新しいイヌを飼い始めたらしい。
「四国犬ですか?」「それが保護犬でよくわからんのですよ、生後7ヵ月から預かって、1年が経ち、1歳7月になりました。名前はテンですよ。」「テンくん!」先代の秋田犬と同じ呼び名だ。
挨拶もそこそこに急に穴を掘り始めるテン君。なかなかのマイペースぶりだね。
(ふーん、そんなに上手に深く掘るんだ)
と、様子を見守るカナデ。
互いに認め合ったのかな。
仲良くなるの、君たち早いね。
そして陽はどんどん沈んでゆく。
今日の一日ももうすぐ終わりだね、カナデさん。