リードの引っ張りグセの矯正訓練
2022年1月1日
カナデさんのご実家では、柴犬3頭の多頭飼いであった。
元飼い主さんは首への負担がカワイソウと、首のカラーにリードを繋げずに背面の
ハーネスのリングにリードを繋げて散歩していたので、カナデはヒトの歩行速度に
合わせて散歩をする習慣が身についていなかった。散歩に出ようと家を出れば、犬ゾ
リ状態になって前に出てリードが常にピンと張ってしまう。これでは下り階段や雪混
じりの滑りやすい路面ではリードを持つ人が転倒しかねないし、車やバイクと犬の
接触事故になりかねない。
先代犬であった秋田犬の牡は、もの凄いパワーを持っていた。引っ張りグセがあっては危険極まりない。なので仔犬の時から念入りに「ツイテ」の訓練をしてきた経験がある。
そこで、カナデさんへの躾としてヒトについて歩けるように訓練を開始した。
まずは、散歩の装備から。首の太さに合った皮製のカーラーを新調する。
カラーだけだと犬が後ろに後退すると、首からすっぽり抜けてしまう事がるので、
ハーネスにはリール式のロングリードを短く巻いた状態にして僕の腰ベルトに括り
つけた。首のカラーには通常のリードを繋げて、二本体制。リードはごく短く持っ
て、ヒトの足先から大幅に前に出ようとしたら、リードをクイッと引いて飛び出し
を制止する。
並んで歩けた時はリードを弛めて首への負担が無い方が楽で楽しく歩ける、という
ことを理解してもらう。柴犬のカナデは賢くて、散歩コースの復路では、だいぶ、
上手に歩けるようになってきた。「ジョウズだねえ 。」と褒めると、ワーイと嬉しく
なって
前に出てしまうところがある。
さあて、カナデさんは、どれくらいの期間で「ツイテ」の散歩が習得できるかな。