マル子サン、会えた。
2022年4月21日
昨日の夕方のレポート。
先代犬の秋田犬と仲良くしていた、牝赤柴犬の
マル子サン11歳に初めて会えた。
飼い主さんとはプライベートでも存じている方で、「ウチにも黒柴来たんですよ、そのうち会いたいねえ。」などと話していた。
カナデを車に乗せてドライフードを買いに行き、何となく帰り道に公園に寄って散歩をしようと、ふと、思いついた。
「さあ、カナちゃん、散歩しよう。降りて。」
日没前の夕刻の時間帯の公園では人影も少ない。前方に犬連れ姿を発見。
速足で距離を縮めてみる。あれ、もしや知り合いかな。
「こんにちは。あ、やっぱりトミーさんだ。マルちゃん、久しぶりだね。会いたかったんだ。」
「お〜、ジロさん、ようやく会えましたね。」
「マルちゃん、今、何歳になりました?」
「11歳ですよ。歩みもゆっくりになって、ほとんど戯れない。」
「カナデ、11歳だって、かなりの先輩だね、挨拶してみて。」
(おばちゃん、こんにちは)
「あんまり、急に行ったら怒られちゃうよ。」
マル子サンはカナデの顔が近くに来ると、前歯を見せて鼻に皺を少し寄せた。
「ほらね、後輩は先にお尻の匂いを嗅いでもらうのが、犬の礼節というもの。」
僕はカナデのハーネスと尻尾を掴んで、「さあ、マルちゃん、おいで。」呼んだ。
(ひー、怖いヨ)と、文字通り尻込みするカナデ。
「カナちゃん、顔から行くより後ろ向きの方が安全なんだよ。ほら、マルちゃんと仲良くなれた。」
しばらく並んで歩いてみよう。
うん、いい感じ。
「並んだ写真を撮りたいですねえ。」
「そうしましょ、マル子、お座りして。」
「ほう、マルちゃん偉いな、言うこと聞いて、
カナデ、スワレ、はい、スワレは?チョット!
お座りできるでしょ!」
思春期にありがちな反抗期に入ったかな。
カナデはスワレのサインも言葉も知っているのに一向にお座りをしない。一方のマルちゃんはずっとお座りをしてカナデ待ち状態に。
こうなったら、奥の手を使うしかない。
僕は鞄の中からカサコソとオヤツの鹿肉の入った袋を取り出した。
「カナデ、これなんだ?」
(オヤツ!)
「スワレ、して。」
(イエス、サー)と、素早くお座りをする。
はい、シャッターチャンス到来。
さすがは、食いしん坊のカナデ、オヤツを前にすれば意地を張り切れない。
反則技を使ったが、マル子先輩とのツーショット写真が撮れた。
カナデ、また会えるといいね。