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おぬしは確か、、、カナデです。
2023年10月30日
今朝の散歩は少しゆっくりめに出た。
(最近、食べる草がないのよ)
「仕方ないね、これから冬に向かうからね。」
(イヌトモ、さっぱりいないじゃない、このまま帰るのはイヤ)
「あ〜、座り込んじゃった。最近、文句多いよ、カナデは。」
2023年11月1日
わかりました。近頃は退屈そうなカナデだから好きな山道につれて行きますとも。
アザミが綺麗だね。
落ち葉に秋を感じるね、だいぶ遅いけどな。
「セイタカアワダチソウが一面に咲いているよ、カナ、写真撮るからココでマテして、」
(はいよ、ヘッヘッヘッ)
ご機嫌直ったかな、カナデさん。
2023年11月3日
陽が沈む前に早めの夕方散歩に行こう。
今日は西の浜に行きますか、カナデさん。
「あれ、カナ、向こうからくるの、ユキマル君じゃない？」
真っ白な巨体はグレートピレネーズ。
(おっきいオジさん、こんにちは)
(えーと、おぬしは確か、、、)
(カナデよ、もう4回は会っているじゃない)
(お〜、そうじゃった、そうじゃった)
(もうね、オジさんは怖くはないのよ、今はオジさんはむしろ好き)
(ワシは何もしとらんが、君が勝手にビビってたんでしょ)
(確かにそうね、それにしても大きなお顔、どうしてそんなに大きいの？)
(ワシら一族はこれが普通じゃよ)
僕は飼い主さんに話しかけた。
「お久しぶりです。ユキマル君は60キロくらいあるんでしたっけ？」
「そうですね、今は55キロですよ。」
身体の大きさはツキノワグマくらいはありそうだ。
良かったね、カナデ、ユキマル君に会えて。
近頃はイヌトモ渇望症候群ぎみだったものね。
夕陽を拝んだら帰りますよ、カナデさん。
