カナデ流とは。
2022年2月11日
大型犬との交流を経験してきたカナデさん。
少しずつではあるが、自分から犬に興味を示すようになってきた。
夕方の散歩は浜へと向う細い裏道を選択。
途中で、何頭かのお散歩イヌとすれ違う。
カナデ以上に怖がって吠える小型犬を、ちゃんと無視してスルー。エライエライ。
曲がり角を曲がると、黒柴犬が見えた。
体高からして牡、顔と頭に白髪が見えるからシニア犬だと思った。
すれ違い様にカナデが顔をシニア犬に向けると、もう一方も振り向いた。
「こんにちは。黒柴ちゃん、いたねえ、カナデ。」
相手の男性飼い主さんも立ち止まって、
「ずいぶんと、顔がハッキリとしていますね。」と、おっしゃる。
相手の飼い主さんから攻略するのが、カナデ流の犬友交流術。まずは、相手の飼い主さんに親しむ、その様子を見ているシニア黒柴さん。
「ウチのは生後9ヶ月なんです、カナデといいます。こちらの柴ちゃんは11才くらいですか?」
「これは、アラシ、で13歳ですよ。ヒトだと80歳くらいのお爺ちゃん。」
「ずいぶんとしっかりしているなあ、アラシくんは。」
声を向けると、近寄ってきて小さく尾を振った。
「はいはい、挨拶してくれるんだ、ありがと。」
「カナデ、もアラシくんに挨拶して。」
「うんうん、いい感じ。」
カナデ、牡のお爺ちゃん犬は安全だと分かってきたね。
浜に着くと西陽はオレンジ色。
今日はずいぶんと自信に満ちた顔している。
この調子で行こう、カナデさん。