シュワッチ!
2022年1月26日
翔ぶが如く。
寒い平日の朝に公園のドッグランにカナデを連れてくれば、貸し切り状態だった。
そうかあ。今日は犬の社会勉強はできないな。
ドッグランだけに、ここはカナデには駆け回る楽しさを存分に味わってもらうことにする。
おそらく、日本犬ならば3歳にもなれば、意味のない単純な駆けっこはやらなくなるに違いない。その点はボーダーコリーやサルーキーなどの運動好きな犬種と、全く正反対だ。
「 かったるい」という言葉は神奈川県の方言だろうか、面倒くさい、疲れる、という意味でつかう。幼児などは広い空間に連れて行けば「ワーイ」と言って自ら走り回るものだが、高校生にもなれば体育の授業で乗り気でなければ、「かったりいな。」と、なる。
先代の秋田犬は生後6ヶ月くらいまでは喜んで駆けっこをしたが、8ヶ月くらいになると
ドッグランにきても、ただ木陰で休んでいるだけで、若いのにオジサンみたいな性格だった。
柴犬のカナデさんはもうすぐ生後9ヶ月になるが精神年齢が幼いように感じる。
(ワーイ、ワーイ)と、駆け回るカナデ。
あ、そうだ、今日は持参のバッグの中にカナデ用のオヤツがあったのを思い出した。呼び戻し訓練をしてみよう。
カナデが、遠くに離れている時に「カナデ〜、おいで〜」と叫ぶと、猛ダッシュで戻ってきた。翔ぶが如く、とはこのことだ。
「はい、オヤツあげる。」(えっ!やったー、でもなんでだろ?)
「はい、じゃあ、遊んできな、ほれ、ヨーイ、ドン!」僕が駆け出すと、カナデも併走して、しかも圧倒的にカナデの方が速い。
しばらくカナデに一人遊びをさせて離れた場所に居る時に「おいで〜」と、声を掛ければ一段と早く駆け戻った。ヨシヨシと撫でてから「はい、オヤツあげる。」カナデは自主的お座りして(ハヒッ)。
これを3度繰り返して呼び戻し訓練は終了。
4度目に首のカラーにリードをつけて「帰ろう。」とドッグランを出た。
遊んだ後は帰宅してから4回目の歯磨き挑戦。
歯磨き3回目の時は指に歯ブラシを輪ゴムで固定したのだが、カナデの視覚は色か形が怖いと感じたらしい。
そこで、より肌に近い色の指抜きに、小さなブラシを添えてカナデに挑む。
4回目の歯磨きもカナデはゴジラに変身して大暴れ、失敗に終わった。
視覚的なこと以前に、嗅覚で怪しいと即バレていた。犬の嗅覚が優れていることを忘れていた。
「そうかあ、ゴム臭がねえ。」ジロさん、ウッカリ。
カナデ、今に見ていろよ、おまえの歯を磨いてやるぜ!