猟犬に遭遇!
2022年3月17日
遭遇とは、偶然にやってくる。
黒柴カナデを僕が引き取る前の話。
コロナ禍で演奏の仕事は減り、しかし体力と体型維持の為にウォーキングをせっせとしていると、リードにつながれていない二頭の犬達の後ろ姿が見えた。
ブチとゴマ毛の二頭は巻尾と差尾で、両方とも立ち耳。もっと近くで見たいと僕はペースを上げて追いついた。ハーネスに発信機が付いている。
「こんにちは、犬好きなんですけど、お話を聞かせてください。この犬達は猟犬ですか?」
飼い主の女性が答える。
「え!、なんで分かったんですか。」
「いやあ、発信機を背負っているし、立ち耳で、二頭とも後ろ足に狼爪があるし、それに弾むようなリズムが歩き方にありますよね。」
それ以来、3度、4度と街でお会いしていた。
今日は ただ、ただ、何となくこっちの方かな、と、
「カナデ、初めて歩く道でしょう、そこ、右に曲がって。」気分次第で歩いていると、
「おお、ツクルとワタルだ!」
猟犬の牡2頭とバッタリ遭遇した。
一瞬、(エ、ナニナニ?怖いの?怖くないの?)
動揺するカナデ。
「こんにちは、わあ、遂に会えましたね、年末からウチに来たカナデです。」
(え?ジロさんの知り合いなの?この犬達も?そうなんだ。)
まずはツルンとした胡麻毛のワタル君と挨拶。
続いてブチ毛のツクル君と挨拶。
で、挨拶を交わしたら、(俺達散歩の続きがあるから、次行こう)と、あっさりと背を向ける。
この2頭はフランスから来たらしい。
「カナちゃん、このお兄ちゃん達と歩きたいのね。いいよ、途中まで一緒に歩こう。」
写真には撮れなかったが、しばらく3頭は野性味タップリに並んで歩いた。カナデも居心地が良いらしい。
猟犬達と触れ合えたカナデさん、
収穫があったね。