柴犬の避妊手術、前日。
2023年12月10 日
快晴、この時期としては不自然な陽気に恵まれた朝散歩。カナデにいつもの定点撮影ポイントに立ってもらう。
「カナデ、はい、じーっとして。」パシャ。
お天気とは正反対にジロさんは憂鬱だな。
明日はカナデに避妊手術を受けてもらう。
これについては一年以上考え悩んできた。
2歳5ヶ月の時点でヒートは4回経験した。
ご近所に相性の良い立派な牡柴犬との出会いがあったならば、そして相手の飼い主さんとの関係が築けていたならば、カナデにお産と仔育てを経験させてあげたかったのだが、時間は過ぎて行き、今は決断をしないといけない。
カナデさん、ごめんよ。ジロさんが甲斐性なくて。
もっと家が広くて、住み込みの弟子や書生さんがいるか、あるいは半年仕事を休めたならば
カナデに母親経験をさせてあげられたのにな。
現実と向き合い責任を全うしないといけない。
しかし、避妊手術とは、これが人間だとしたら人権侵害も甚だしい、そのうちにヤマイヌの神様に懺悔をしに行こうと思う。
愛犬に避妊手術を受けさせるのは実は初めてではない。初代犬のサリーは柴犬とコッカースパニエルとのミックスだったコッカーシバニエル?で、病気も発症せず17歳という長寿を全うした。
その時の手術の時期は生後6ヶ月のヒート前であった。今から思えばまだ脳が女性脳に成長していない時期である。
結果、小学3年生の男の子のような性格のまま、成犬となり、いつまでも子どもっぽい印象だった。
かわいそうな事をしてしまったと反省し、二代目の牡の秋田犬では去勢はしなかった。秋田犬は全国的には飼育頭数は少なく遺伝子のバックアップとしてのお役目もあるかも、と考えたからだ。玉つきの秋田犬はさすがに若気の至りで売られたケンカは必ず買い、猛りまくって大変だった時期も確かにあったが3、4歳を過ぎてからはオッサン化して円くはなった。
今の柴犬カナデはヒートを4回経験して脳は女性脳に成長して成熟した大人だ。せめて牝犬らしい性格のままでこれからの犬生を過ごしてほしい。
人間のエゴを押しつける申し訳なさ、後ろめたさを抱えつつも意を決して獣医に手術を申し込んだのは10月、ところが、予定の手術日の前に5回目のヒートが来てしまい12月に延期となったのだった。
いよいよ明日が手術日だよ、カナデさん。