しばいぬメモ ブログ

柴犬のいる暮らし、躾や世話についての日記

夕陽、でしょ。



2022年2月1日

 大丈夫、自信を持って。


 犬同士の付き合い方に、今ひとつ不安感を拭えない月齢9ヶ月のカナデさん。


 まだ若いんだから、自分の器をこじんまりと収めようとするのは、まだ早い。ジロさんが預かったからには、あと6ヶ月はビジビシ行くよ。

 今日の散歩は、犬カオスの浜。


「カナデ、今日は車で浜に行こうね。」

(ええ、海でもよくってよ。)


「ちょっと、ちょっと、通り過ぎているよ、そろそろジロさんの車を覚えなさい。」

(そんなこと言っても、どれもタダの鉄の箱にしか見えないの!)


「はい、抱っこするよ、そうそう、お座りして。うん、ちゃんとできるじゃない、あっ、鼻引っ込めて、そう、ドア閉めるから。」バン!



「カナちゃん、着いたよ。」

(はーい、ここね。最初はイヤだったけど、近頃は気に入ってきたわ、いいとこよね。)



 前方100メートルに群れなす犬達を発見、八頭なり。

 

  一気に押し寄せて来られると、カナデさんがパニックになる。そこで導線の中間地点で待機することにした。


「カナデ、笑ってるじゃん。」

(昨日の山も良かったけど、海も飽きないわ。)

 

  しばらくすると、予想的中、先日会ったことのある、僕の友人がミックスのバン君とトイプードルのグン君を連れてきた。少し遠慮はあったが、この二頭はクリア。


 次にやってきたのは、黒毛、中型、立耳、巻尾の、ミックス犬。優しい牡でカナデは鼻先で挨拶できた。「お、カナちゃん、だいぶ犬慣れしたじゃない?」


 お次に来るのは、と、僕は目を凝らす。「えーと、大型で、被毛が少し薄紫がかったシルバーの光沢、あれはワイマラナーだな。」


 「ねえ、カナデ、犬きたよ、挨拶してごらん。」(エー、大きいじゃない、見たことない毛質、ヤダ〜、ジロさん、怖い!」僕は片膝を砂に着けていたが、カナデでは両膝の間に逃げ込んできた。


 「ほら、怖がり過ぎ、大丈夫だよ。」と、言いながら僕はワイマラナーの首と頭を撫でる。ワイマラナーは首を伸ばしてカナデの背中の匂いを嗅いだ。(ひえ〜っ)カナデは、より身を小さくした。

 

 ワイマラナーが離れて行くと、カナデは僕の足の間から出てきて後ろ姿を見つめる。

(ジロさん、スゴイわ、ちっとも、犬が怖くないのね。) 


「あのね、カナデ、そのうち、秋田犬に会いに行こうね。」