しばいぬメモ ブログ

柴犬のいる暮らし、躾や世話についての日記

難題、耳掃除と爪切りと歯磨きは。




2022年1月8日

 カナデさん、故郷では海は見たことが無かったが、潮騒にも慣れてきた。

 

 躾の第一課題の「ツイテ」の歩行は散歩の復路ではだいぶ安定していて、

往路ではやや前のめり、であるものの、はやる排便の気持ちと、その若さでは

仕方ないと思えるレヴェルだ。

 

 ただ、「ツイテ」という言葉よりも、うまく歩けた時に僕が「上手、ジョウズ、」

と声かけしていたので、「ジョウズ」と、言うと歩調を合わせて僕の横について

歩く。まあ、指示の単語だけのことなので、それで良しとしよう。


 散歩から帰ってくると、玄関の前で「ブルブルは?」声を掛ければ、必ずブルブル

と体をシェイクした。よしよし、順調だ。玄関の中に入ると、次は脚拭き訓練だ。

 これについても、カナデさんにはこの儀式がなんとなく理解されつつある。

両前脚、両後ろ脚を拭かせてもらえるようになった。

 先代犬の秋田犬の時はもっと協力的で、しかも僕がウッカリ忘れて家に上がろう

とすると、(ちょっと待って、未だ脚拭いてないし)と、逆に犬がリードを引い僕に

知らせていたな。



 家に上がれば、食事だ。凄い食い意地であっという間に平らげてしまう。

 すると、自分のオモチャを次から次へと僕の前に運んできては、(あそぼ、遊んで

ちょうだい)と、膝あたりに擦り付けてくる。「あのね、食べてすぐに暴れて、

胃捻転になるといけないから、遊ばないよ。それよりじっとして休もうよ。」

 僕は膝の上に抱いて、そうっと背中をトントンする。


 カナデさんの遊びモードスイッチが切れた頃に、一旦はカナデを床に寝かせて、

自分用の爪切りを持ってきた。

「カナデ、抱っこするよ。」抱き上げて僕は椅子に腰かけると膝の上にカナデを

乗せ、バイクのタンデム(二人乗り)のような形になった。ちょうど僕の顎の下に

カナデの後頭部とピンと立った耳が見える格好にする。


 そして僕は自分の爪切りをカナデの目前で始めた。「パチン、パチン」

「ほら、ジロさん、爪切り怖くないよ、えらいでしょう、パチン、ねえ」

と、声を掛けつつ、爪を切り続けた。これは、爪切りの音が怖くないこと、

椅子に座ることに慣れさることが狙いである。これらが後々カナデさんの

爪切りへの伏線となるのだ。


 今日の躾はここまで。メモしておこう。