赤毛の軍団、参上。
2023年5月5日
子供の日は快晴になった。
普段は静かな浜が行楽地のよう。
日頃カナデがマーキングをしているポイントにはテントがずらりと並んだ。
テトラの上には釣り客がちらりほらり。
おやっ、あそに見える赤毛の軍団はもしや…。
「こんにちは。美濃柴ですか?」
「そうですよ。」
「珍しいですねえ、3頭いっぺんに見るのは初めてですよ。少しお話聞かせてください。」
この3頭は親子で父犬、母犬、娘犬だと聞いた。車に乗せて他県から来たそうだ。
娘犬がこちらを警戒してウー、と唸ったので、僕は背向けでしゃがみ手の甲を差し出すとクンクンと嗅いで静かになる。
母犬が後ろ向きで僕の膝に寄りかかって腰を下ろす。日本犬好きのオジサンだと見抜いたらしい。
「ありがとう、ありがとう。」と言いながら全身を撫で回す。「ウエスト、細〜い!」
カナデはその様子を見守っている。
美濃柴の毛質が面白い。黒柴の毛は毛先は黒いけれど、中のほうは白い。美濃柴の毛は毛先も中も赤いのか。
こちらは父犬さん。性格は優しそう。
やはり娘犬が一番はしゃぐそうで、時々は父犬に叱られと反省するらしい。
「ありがとうございました。どうぞ休日を楽しんでください。」
3頭の後ろ姿を見送ると
父犬が振り返ってくれた。
美濃柴軍団と交流できて良かったね、カナデさ
ん。