カナデの仕事。
2022年2月4日
「さあ、カナデさん、仕事に行きますよ。」
(アタシも仕事あるんだ、初出勤!)
「 あなたの仕事は獣害対策広報係です。」
最近では山から住宅地の際までイノシシが出てくるから、山と宅地の境を守るのがミッション。
(ちょっと、ジロさん、アタシが怖がりなのは知っているでしょ、それにイノシシに勝てる自信なんてないわよ)
「大丈夫、仕事内容はイノシシが出てきそうな、宅地と山に挟まれた公園でオシッコしてもらうだけ。」(そうなの?それならアタシにもできるわ)
イノシシはオオカミの尿の匂いを恐れる、という事に期待している。
「あ〜、夜な夜なイノシシ出てきているなあ。」鼻で掘ったような跡があった。「カナデ、ほら、ここ来て。なにか匂う?」(クンクン)
「じゃあさ、この辺りでオシッコして。」
(イエス、、、シャー)
「ヨシヨシ、お利口さん。今度、ご褒美にイノシシ肉をあげるからね。」
無事に4カ所にマーキングしてミッション終了。
お仕事の後は春探し。
「カナちゃん、なにかあった?」(クンクン)
「おや、もうフキノトウ、出てたね。」
「カナデ〜、もう帰ろう。」
(いや、もうちょっと待って、ここ気になるの)
カナデさん、またお仕事お願いしますよ。